相容れない二人

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相容れない二人

トーキとマユラが瞬間移動した街に突然現れた裏魔法王国暗黒のエレメント使いの王国騎士のエイト。 「裏魔法王国とは、魔法王国からの分裂して反乱した者達が作った王国です。魔法王国の王様の弟ライガ様が兄であるシャニ様と折り合いが悪く、派閥争いで分裂し、裏魔法王国を作られたようです。」 「じゃあ、あのエイトって人は元々トーキさん達の仲間だったって事ですか?」 「そうです。しかし、彼はライガ様側についていました。厄介ですね?他のチームにも裏魔法王国の者達が邪魔をしているかもしれません。」 「ライガ様に、異国の姫を連れて来るようにって言われてるからトーキ覚悟してくれるかな?」 「トーキさん、時空移動できる魔法使えましたよね?だったら、私の武器を瞬間移動させて下さい。初の戦いになりますがやるだけやってみます。」 「分かりました。空間を魔法王国に繋げます。なので、マユラさんは武器のある場所で手を突っ込んで取ってください。」 「はい!」 マユラは、トーキが繋いだ魔法王国の空間に手を入れ自分が持てる剣を掴み引っ張った。 その様子を退屈そうに眺めているエイトと今にも飛びかかっていきそうなケルベロス。 「放置されて退屈だね、ケルベロス?異国のお姫様は魔法使えないから剣持っても勝てないと思うけど、先にトーキさんからやっつけようか?」 「マユラさん、私の後で離れないで下さい。闇魔法、グラビトンブラスト!」 重力と闇が混ざった魔法でエイトを動けなくしたが、ケルベロスはそれを避けて後ろにいるマユラに飛びかかろうとした。 「いっけー!ファイアーボール。」 遠くから走って火の魔法ファイアーボールを作り出し足であげてケルベロスに向かって蹴った。 「ケルベロス!?」 「トーキ兄にマユラちゃん、大丈夫?」 「トオヤ、ナイスシュートです。助かりましたよ。」 「いいタイミングだったみたいだね?」 トオヤの後からレイジーとランは、急いで駆けつけた。エイトと伸びているケルベロスを囲む5人。 「誰かと思ったらライガのおっさんの所のインテリ眼鏡野郎の弟のエイトじゃねぇか?トーキに動けなくされて、ペットはトオヤにやられたみたいだな。」 「先回りして邪魔をしようとしてたならお兄さん怒るよ?マユラちゃん傷付けるなんて許せないからね。」 「お前が言うな。トーキ、エイトを解放してやれ」
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