相容れない二人

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リーザは、シュウとナチが気になり足を止めた。 「あの二人ついてこないから気になります。シュウちゃんとなっちゃんの所へ戻りませんか?」 「やめた方がいいんじゃない?ナチは、シュウとじゃれてるように見えたけど実は君を遠くに引き離す為にシュウに仕掛けた時間稼ぎだったからね。」 「行くだけ足手まといって事ですか?」 「大事な異国のお姫様を危険な目に合わせないための策だよ。ナチの気持ちを考えれば、早く街の人達から…って、追い付かれたみたいだね?」 「シュウとナチがいたのに、一人逃がすなんて何やってるんだか?レント、準備はいいね。」 「もちろんだよ、アイル先輩。」 「リーザ、この子に乗って!僕とレントは彼と戦うから君は安全な所に避難させるよ。」 アイルは、瞬時にふわふわモコモコのユニコーンを召喚していた。リーザに寄り添うユニコーン。 「分かったよ、アイル先輩。」 「魔法使えん異国のお姫様呼び寄せたからって何になるん?何も変われへんで。」 「覚醒する時を待つのも悪くないさ。異国のお姫様は、大事な客人だから怪我させたくないんだよ。邪魔しないでくれないかな?リュウガ。」 「相変わらずいけすかん奴やな?自分とタイプの似てる同性は友達になれへんから堪忍やで。レント、悪いけどやらせてもらうわ!」 リュウガは、レントに漆黒の雷魔法をぶつけてきた。レントは、かわしように見えたが避けきれずに当たってしまい痺れて地面に落下してしまった。 「レントさん!大丈夫ですか?痛そう。」 「俺に構わずに逃げるんだ。捕まると厄介だからね。」 「もう遅いわ。お姫様、もらって…何やて?」 「レントさんのうけた傷は私が治します。治癒魔法が頭の中に浮かんで指輪が光って今なら傷を癒せる気がします。治癒魔法、ヒールウインド(治癒の風)」 「魔法使えない事バカにしてたみたいだけど、撤回してくれるかな?リーザは、自分の意思で魔法が使えるようになったんだけど。」 リュウガは、リーザの治癒魔法に唖然となり駆けつけたミカドとトガもリーザの治癒魔法に驚いていた。 「リュウガ、撤退するぞ?異国のお姫様は、今日は諦める。次は、連れて帰るから首長くして待ってろよ。」 「負け犬の遠吠えだね。敵はリーザが魔法使えるようになったのが悔しかったみたいだけど、他の二人も奇跡を起こせそうだね。」
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