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リーザも魔法覚醒をして、次はカミュの番だった。既に敵がいて臨戦状態の様子。
「異国の姫を連れて帰るようにライガ様から言われているから倒す!」
「そうはさせません!マイプリンセスは、私が守ります。」
「セージュ、言い争ってるだけでは先には進まんぞ?」
「ああ、そうでしたね。シノン、覚悟して下さい。」
「…このまま静観も悪くない。だけど、ライガ様が怒るから戦うしかないのか?」
マイペースなアスカは、何やら考え中。セージュとシノンは、構えるだけで戦う様子は無かった。
「貴様らいい加減にしろ!見るに耐えん事をして俺を…!?カミュ、すまない。これが俺の素性だ。」
「いいと思います。ミュウ様の素性が知れて光栄ですよ。」
「そうか?では、このままでいくとしよう。しかし、あの二人はどうするべき…おお!いい事を閃いたぞ。俺には優秀な伯爵家直伝の氷の魔法があるじゃないか?それを使い、奴等を氷付かせて裏魔法王国に送れば問題ないな。全く、時間の無駄をさせてとんだ役立たずどもだな?」
「…ミュウ様、声が漏れてますよ。」
「…カミュ、俺の愛用の杖に手を置け。トオマは、水の魔法を使え。セージュは、砂嵐で奴等を飛ばせ、いいな?」
ミュウが、三人に指示をしてまとめた。カミュは、ミュウの魔法の力と同調させて魔法が使えるようになるように杖が手助けをする事になる。
「カミュ、まだ念が足りん。気合いを入れろ!異国の姫だろうとお前は俺の弟子になるならこれぐらいの事など容易い筈だ。出来ないと言うのであれば、俺の弟子失格…何?」
ミュウの目の前にヒラヒラと紙が落ちてきた。セージュは、紙を拾い読んでみた。
「ノーン!折角、こちらの世界に招いたお客様を傷付けるなんて許しませんよ?彼女は紛れもなくユーの弟子でぇす。名付け親になったなら最後まで責任を持って弟子の成長を見守ってくださぁい。傷付けるなんてナッシングでぇす。では、仲良く師弟愛の絆みせちゃってくださぁい。期待してまぁす。と書いてます。」
「セージュが読むと国王様が目の前にいるようだ。物真似のクオリティーが高い、評価に値するぞ。影武者も出来ると言うことか?」
和を愛するトオマにとってサムライや忍者類いの物は彼の頭の辞書に入っていた。和食は、割烹着姿は当たり前で盆栽は趣味である。
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