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シノン、アスカは、構え防御姿勢をとった。
カミュとミュウの杖に込められた魔力は大きくなり二人で氷の魔法を解き放った。
「カミュ、大した物だな?魔法が使えない筈が俺と力を合わせる事で使えるようになったぞ。褒めてやろう。良くやった。」
「ミュウ様が支えて下さったからできた事です。」
「カミュの氷の魔法凄いです!トオマと私の出番なかったですね?おや、また紙が。」
「何と書いてるんだ?セージュ、読んでみろ。」
「三人とも魔法が使えるようになり、嬉しいです。持つべきものは優れた師匠ですね。この調子で街の困った事を片付けてめでたく城に戻ってきて下さい。最後まで気は抜けませんよ。フハハハ…」
「いつも疑問に思うが、何処から監視しているんだ?」
シノンとアスカは、究極の氷付けにされカチコチに固まっていた。しかし、レイジーの時と同じで溶けない訳ではない。
「気を取り直して街の人達から困った事を片付けて行きましょう!」
「そうだな。セージュの言う通りだ。」
カミュもミュウに助けられ無事に氷のエレメントの魔法が使えるようになり、異国の姫三人とも魔法が使えるようになったという事になる。
そして、三チームとも街の人達に困った事を聞いていき片付けていったのだった。
その頃、城の内部で水晶に手をかざして未来を占っていたハルは、水晶に映る何かに驚いていた。
「これは、黒の魔導書?何故、封印された物が水晶にうつって…まさか、内部分裂と関係していたとか。シャニ王にお伝えしなくては。」
禁断の封印された黒の魔導書が、シャニ王様とライガ王様兄弟に亀裂をいれ仲間達を分裂させたと推測した。
確証は無いが、その可能性もあるという事で。
夕暮れ時、三チームに別れてシャニ王の依頼を片付けて一番早く帰ってきたのは?
「一番乗り!って、皆一緒?」
「そうみたいですね、トオヤ。」
「仲良くって、あの三人いないぞ?」
「後ろで三人仲良く話していますよ。魔法が使えるようになった事が嬉しいのですね?」
「どの人がタイプとかの話じゃないのが残念だよ。」
「レント、お前一緒に混ざりだいだけだろ?」
「まさか?異国のお姫様が俺をタイプだと言ってくれると嬉しいだけだよ。」
ウィンクしながら自信たっぷりに言うレントにシュウはいつもながらの発言に返す言葉は無かった。
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