相容れない二人

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三人が仲良く何を話していたかと言うと… 「異性と一緒に困った事がある人から話を聞いての共同作業。凄くドキドキしたよ。」 「分かる。シュウちゃんが、私の名前呼ぶたびにドキドキしたんだよ?」 「リーザ、マユラちゃんが言ってる事の共感の意味が違うよ。」 「え?マユラちゃん、名前呼ばれたからドキドキしたんじゃないんだ。」 「二人で困った事を片付けて行く事が恋人みたいでドキドキするって事だよ。」 「私も、マユラちゃんにも共感だけどリーザにも共感。結局、争い合う意味あったのか分からないけど、魔法が使えるようになった事が一番嬉しかったかな。」 カミュの意見に二人とも頷いた。そこに三人の背後から神出鬼没のシャニ王が現れる。 「その通りです!依頼したのは、貴女達を成長させる為と一致団結が必要で私は影からこっそりみていました。結果、三チームとも脱落するものもいなくて良かったです。なので、今からパーティーを始めます!三人の異国のお姫様達が魔法が使えるようになった事と、これからの希望に期待しての祝賀会にしましょう。」 シャニ王が、指をパチンと弾くと一瞬でパーティー会場になり、更にもう一回指をパチンと弾くと三人の衣装と見た目がドレスに変り本物のお姫様になった。 「王様、ありがとうございます。」 「三人ともよく頑張りました。私からのご褒美ですよ。今日は、彼らから貴女達に素敵なプレゼントがあるので期待してて下さい。そして、ラストに私から重大発表がありますのでそちらも楽しみにして下さい。」 三人の豪華な衣装は、まるでおとぎの国のお姫様そのものだった。カミュは、シンデレラ。氷の色からしてのものだろう。リーザは、眠れる森の美女のピンクのドレス。マユラは、燃えるような赤いドレスと言いたいが赤い色は薔薇の赤で黄色の美女と野獣のベルのドレスだった。 「三人ともそのドレスとても似合ってるよ。お兄さんと踊ってもいいって子はいるかな?」 「あれ?レイジーさんからいい匂いがします。から揚げ…」 「嫌だな、マユラちゃん。お兄さんの匂いを嗅ぐなんて恥ずかしいじゃないか?」 「ごめんなさい。匂いに敏感で、つい匂いフェチの癖がでました。」 「へぇー、マユラちゃんは匂いに敏感か…じゃあ、ランちゃんが何を作ってるか当ててごらん?」 「おい!レイジー、お前の自慢のから揚げ出来上がったぞ。」
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