相容れない二人

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ワインレッドのエプロンをつけたランが、唐揚げを運んできて右手にはふわふわオムライスを持っていた。 「ちょっと、ランちゃん!マユラちゃんの楽しみを奪う事しちゃダメじゃないか?正解分かっちゃったよ。」 「うわぁ、美味しそうなオムライスですね?から揚げとオムライスの組み合わせ最高ですよ。」 「マユラさん、野菜もちゃんと採って下さいね?野菜スティックのディップです。」 「カミュ、肉じゃがは好きか?口に合えばいいが…」 「リーザちゃん、僕が作った美味しいクッキー食べて下さいね?」 「ナチ、待て!何だ、この危険な色は?」 「イカスミクッキーです。きっと、美味しいですよ?シュウちゃん、お口開けてください。はい、あーん…」 天然ナチの危険なクッキングにシュウは悶絶し、気絶した。ナチの手料理は危険すぎる。 「リーザちゃん、あれは食べない方がいいかも…って、食べてるよ。」 「美味しいよ。」 「…お腹壊すからやめなさい。」 カミュは、リーザの世話役みたいなものだった。リーザの味覚恐るべし。 「カミュ、俺が作ったスペシャルフローズンケーキだ。ゆっくり味わうがよい。」 「はい。いただきま…!?」 カミュは、ミュウのスペシャルフローズンケーキをひと口食べると顔色が悪くなり倒れた。 「カミュちゃん、大丈夫?何があったの?」 「砂糖の天使がいっぱいいるよ。アハハハ …甘過ぎて死ぬ。」 ミュウは、大の甘党だった。ケーキも恐らく砂糖だらけで体によくない量を入れていると思われる。 「この程度の糖度に何の問題がある?まだまだ修行が足りんぞ!」 「ミュウちゃんについていける甘党な人なんていないよ。カミュちゃんと…ありゃ、リーザちゃんまで具合い悪くしたね。ナッチとミュウちゃん責任もって二人とシュウを医務室に運んで看病するんだよ?」 ナチのイカスミクッキーは、イカスミだけの味では無かったらしくリーザはみるみる顔色が悪くなり倒れてしまったのだ。 「パーティー所じゃないかも?お腹空いたからこれ食べていいですよね。」 「ああ、沢山食えよ?うちのチームに問題有る料理なんてねぇからな。」 「問題あるとすれば、高カロリー摂取ですよ。味とかでは無くて、オムライスにから揚げにステーキにバナナ?更にカレーって全部食べれません。」
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