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王様の右腕で医師、時々神父の仕事もしているヒーラー(回復)系魔法使い。
知的腹黒眼鏡紳士のサージュ。
「ちょっぴり無茶したのは謝るから怖い顔しないで睨まないでよ。」
「全く、王様が予言の巫女に言われてこちらの世界に召喚した彼女達に何かあったら罰を受けるのはレイジーです。それを肝に命じてしっかり二人の姫君を介抱して下さい!」
「分かったよ。」
「んんっ。天井が迫ってくる。」
「彼女は、重症だね。大丈夫。僕が側にいるよ。」
レイジーは、茉優の眠るベッドの縁に腰をかけて頭を優しく撫でた。そんな時に勢いよく医務室のドアを開けて入ってきたのは…
「失礼する!レイジー、貴様。客人に随分無理をさせたようだな?アイルから話は聞いた。ん?顔色が悪いな。」
香純の顔色の悪さに心配になったのかレイジーの仲間の王国騎士の一人氷のエレメント使いの魔道士ミュウは、彼女の額に手を置くと魔法をつかい癒した。
「…目眩が治った。って、どちら様ですか?」
「レイジーの一応仲間の王国騎士の氷のエレメント使いのミュウです。よろしくお願いします。異国の姫君。」
ミュウは、先程のレイジーの態度と180度変り口調も丁寧になり紳士になった。
此処にいるレイジーとサージュ以外、ミュウの本性は知らない。
「こちらこそよろしくお願いします。香純…です。」
「この世界では、あちらの世界での名前は使えません。なので、私が貴女の名前をつけるならカミュ等いかがですか?」
「素敵です。では、私のこちらの世界の名前はカミュでお願いします。」
キラキラした微笑みと白い肌にベージュの少し癖のある長い髪の氷の騎士様のミュウに香純ならぬカミュはドキドキしていた。
「ミュウちゃんの本性知ったらカミュちゃんビックリするね。あっ!君も気がついたかな?顔色も良くなったし良かった。さっきは、無茶させてごめんね。」
「近っ!至近距離でみられると困ります。少し離れてもらえませんか?」
「おやっ、顔が赤くなったね。お兄さんのせいかな?」
「そうです。面白がってないでベッドから離れて下さい。起き上がれないです。」
「アイルちゃん並のCOOLさだね。君の名前教えてくれるかな?僕がこっちの世界での名前つけてあげるよ。」
レイジーの至近距離から解放されて茉優は、ベッドから起き上がり立った。
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