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「…茉優です。」
「茉優ちゃん。可愛い名前だね。じゃあ、マユラちゃんでどうかな?」
「それでいいです。梨彩ちゃんは、先に王様の所にいるのですか?」
「そうだよ。カミュちゃんとマユラちゃんは、僕のせいで体調悪くなったから回復するまで医務室にってなったんだ。本当にごめんね。」
シュンとなって反省したかの様なレイジーにマユラは、微笑しレイジーを許した。介抱されたのもあり、あの優しい手のひらから伝わる温かさに偽りは無いと思ったからだ。
「レイジーが、迷惑をかけてすみませんでした。私は、レイジーの一応仲間の一人で氷のエレメント使いのミュウです。よろしくお願いします。マユラさん。」
「こちらこそよろしくお願いします。ミュウさん。」
美しい容姿で気品ある紳士なミュウに全く疑うこともなく、ただその美しさに見とれてレイジーとは違う態度で接するマユラ。
「ちょっと、マユラちゃん。ミュウちゃんの見た目だけで騙されると痛い目にあうよ。こう見えてミュウちゃんはね…」
「お喋りなレイジーは、放っておいて二人を王様の元へお連れしますよ。」
レイジーは、ミュウに鋭い目で睨まれ瞬殺された上に一瞬の魔法で氷付けにされた。ミュウの素性をばらすという余計なお喋りは身を滅ぼすらしい。
「レイジー、相変わらずお喋りは止まらないようですね?」
「(ミュウちゃん、酷いよ。)」
自業自得なレイジーだった。
「異世界のお姫様達待ってたよ。」
「変わった服着てるんだな。」
「マイプリンセス達、ようこそ魔法王国へ!」
「ああっ!?その声は、あの時のエセ占い師!」
「エセ占い師?いきなり空間開いてこちらの世界に飛ばしたからですか。」
褐色の肌の純粋な魔法騎士の彼はキョトンとしていた。マユラの怒りに理解できなかった。
「こっちの世界に来る前からいきなり異空間に飛ばされたり、暴走ジェットコースターに乗らされたり散々な目にあったわ!客人は、丁重になんて嘘みたいよ。」
「仲間のセージュとレイジー先輩がご迷惑をかけたみたいですみません。しかし、早急にお連れするようになっていたので乱暴だった事お詫びします。」
落ち着いて丁寧な口調で申し訳なさそうに頭を垂れて謝罪するのは、闇と時空のエレメント使いの双子の兄のトーキ
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