第一章 フラれすぎだよね…

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神様、なぜ私はいつもこうなのでしょうか― 「好きです。」 「ごめん。」  十九回目の私の告白は案の定、あっけなく終わった。  さっきまでのシャキッとした一本の陽射しは消え、世界一残念な女子高生という名のスポットライトに変わっていた。  私は逃げるようにして屋上をあとにした。 「またフラれたの?」 「うん…」  教室に戻るなり親友のりっちゃんが「また」と要らない言葉を盛り込んで聞いてきた。  この間振られた時は涙が出るほど笑われたのに、今回はすごい心配して聞いてくるからものすごく恥ずかしかった。 「さすがに変じゃない?」 「もう、いい加減に彼氏がほしい!私だけだよ?こんなに振られてる人。」 「確かに…。」 「ちょっとー、少しは慰めてよね!」  りっちゃんは私と同じクラスで、席も前後だ。  去年からりっちゃんとは同じクラスで私の唯一の親友なのだ。 「あ!わかった!」 「え!何々!?」 「両想いじゃないからだ!」 「え、いやいや。両想いじゃないからフラれてるんだよ!」「あぁ、そっか。」  あぁ、そっか。じゃないよ!わたくし、地味に傷つきましたからね。  まぁ、別にいいんだけどさ、事実だから。 「そういえば!」 さっきの事もあって、期待のない返事をしたらとんでもないことを言ってきた。 「楓の事が好きな人知ってる!」 「え?」  びっくりしすぎて、急に立ち上がったからクラスメイトの目線が一気にコチラを向いた。  お願いだから、もう恥ずかしい思いはしたくないんだ。なんて、勝手に文句の言葉を並べてると、またもやびっくりすることを言ってきた。 「高3の窪田諒先輩だったっけなー。バスケ部の。」 「…え?」  ま、まじで言ってる?  実を言うと窪田先輩は、私と同じバスケ部で私の先輩であり、私の初恋の人でもあるのだ。  それを、りっちゃんに伝えると今までに見たことのないくらい目をあけて驚いていた。 「告白は?告白はしなかったの?」 「いやだって、超人気じゃん。先輩。」  残念ながら、窪田先輩はとても人気があって、バスケ部の練習がある日はいつも体育館の入り口が女子で埋め尽くされるくらいだ。 「人気だからなによ。っていうか、人気だったらなおさら告白しないと!」 「そうなんだけど…」  その途端、チャイムが昼休みの終わりを告げた。
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