鳥籠と言う名の監獄。

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父が死んだ。 それは雪のちらつく、寒い寒い如月の夜もまだ明けきらぬうちの出来事だった。 『ごめんよ・・・』 それが父の最期の言葉だった。 なぜ、父は私に謝ったのだろうか? 唯一の肉親である(むすめ)を想い、口にしてくれた有り難い言葉だと私は思っていた。 そう。 男たちが家に来るまでは・・・。
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