チェルシーと硬質の愛

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「おめでたいのはお前の脳味噌だろ。ストーカードローンの被害は頻繁に報じられている」 「それはそうだが、嫉妬深い機械なんてどこのアホウが発明しやがったんだ。そいつをしょっぴけよ」 「神様に人間の製造責任を問うようなものだぞ。機械がどう化けるか誰にもわからん」 「じゃあ、機械を法廷に立たせろ」 「残念ながら機械は罰することが出来ない。罪の意識は感じても償うことはできない」 破壊処理するしかないんだ。だが、それで問題は解決しない。悪「人」なら処刑で済むが。 「だから、被害者に近い人間に罪をおっ被せるしかないんですか?」 「それが原罪ってやつだ」 刑事はどうしようもないことだ、と冷たく言い放った。
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