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出会い
これからどうするの?
知り合いが住んでる所に身を隠そう。
私と彼が出会って、半年過ぎた頃の会話だ。私は、彼のたくさんの友人に 俺の女。と紹介された。その友人繋がりでどんどん知り合いが増えていった。彼が会いたいと言えば、どこまでも会いに行ったし、いつも隣にいた。
当時私は、女5人で仲良くつるんでいた。
何をするにも一緒で、悪さをするのも一緒だった。
女5人が集まると話題と言えば、彼氏はいるのか、まだ処女なのか、親や先生が腹立つ、あそこの店は万引きできるとか…そんな感じだ。
初めて経験する事ばかりで、私の目はかなりギラついていたと思う。目と言うのは本当に不思議で、全ての感情がソコに現れる。
だから何にもしらない赤ん坊の目は、ビー玉のように澄んでキラキラしているのか。
私にも、ビー玉の頃があったのだろうか。
相当心が行き場をなくしてたのか、美術の授業で私は、暗い森の奥に潜む枯れた木とたくさんの岩がゴロゴロある意味のわからない絵を書いた。
季節もわからない、時間も想像がつかない薄気味悪い絵をただもくもくと書き、色を塗った。
女5人の団結は弱く、ターゲットを決めてはいじめて、仲間から外した。
まさか、自分もターゲットになるなんて想像もつかなかったが、見事にターゲットになった。
外履を焼却炉に捨てられた。結果、仲間から外された。
仲間から外されても、みんな1人ぼっちになる事はなく、自分の味方をしてくれる人が1人はいた。
私の場合、幼馴染が味方をしてくれた。
女5人は、解散したのだ。
あっけなく幕を閉じたのだ。
友情なんて信じない。人間なんてみんな敵だ。
また一つ、心が行き場をなくした。
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