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2時間揺られたどり着いた町は、海がとても綺麗な町だった。
駅に、彼の友人が待っていた。
これからしばらくお世話になる。
とりあえず、何か食べてから家に行こうか。
友人の家の近くだろうか。
お蕎麦やさんに入った。
私は、天ぷらそば。彼と友人はざる蕎麦を注文した。
水が美味しい。
私は天ぷらそばが来るまでの間、小さな町に置いてきた人達の事を考えていた。
友達にも内緒の逃亡。
おまたせしましたぁ
お蕎麦が運ばれた。
3人でズルズル食べてる間、彼はどうして身を隠さなきゃならなかったのか話だした。
彼の友達の枝分かれで、チンピラと付き合うようになった。
もちろん、いつも一緒に居た私もチンピラとの交流はあった。
喧嘩のモツレから、ひどくチンピラを怒らせたのだ。
あいつは、どこだ。見たら教えてくれ。
あいつの、女も探せ。
それに、ビビった彼は身を隠す事を選んだのだ。
よくある話だ。
お蕎麦を食べ終わった私達は、友人が今居ると言う住み込みのアパートに向かった。
友人は、板前になるのが夢で海が綺麗な町で修業していた。
ほとんど、修業に明け暮れていたので家には私と彼だけが居た。
どこも出られず、カゴの中の鳥のようだった。
本棚に沢山の単行本があったのが救いだった。
普段は読まない、男子が読むような単行本をひたすら読んでいた。
1週間がだった頃だろうか。
状況が一変する。
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