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学校の素行のよろしくない先輩からありがたくいただいた妖しい液をコーヒーに混ぜ、蒼は一つ深呼吸をしてトレーを運んだ。
「インスタントでごめんね」
「別にいい」
なんの疑いもなくカップに口を付ける健太に、罪悪感がないわけではない。
だが蒼も限界なのだ。このまま生殺しにされるのなら、無理矢理奪ってしまった方がいい。
「先輩にね~」
「誰だよ」
「とにかく、先輩に面白そうな物もらったんだ。媚薬だって。笑っちゃうよね」
「そんなもん、実在するのか?」
「雰囲気だけでもとか。で、どう?」
聞き返した途端健太の目が開かれ、信じられないものを見るように蒼を向いた。カップを持つ手が怒りで震えている。
「どうかな」
「おまっ!」
「ごめんね」
舌を出して、めいっぱい媚びた謝罪を送るが当然許されるはずがない。
振り上げられた手を避け、蒼は健太の肩を押してすかさず股間に手を滑り込ませる。柔らかな膨らみを強めに揉めば、手の中で脈動して硬度を増す。
「やめろ!」
「でもここ、反応しているよ。ほら」
指に力を入れれば健太の膝が跳ね、そこがズボンを押し上げた。
「おまえが揉むから」
「僕が触る前から膨らんでいたよ」
「知る、か! そうだとしても、お前が変なもの仕込むからだ――んっ」
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