0人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「んー?和どうした?」
「…にいちゃん、ごめんね。ぼくのせいで、にいちゃんまでお休みになっちゃった」
「和、それは違うぞ?ちょっとこっち向け」
顔をあげた和成くんに、ひらなりくんは言います。
「和が元気ないとにいちゃんも元気出ないんだよ。だから、和はにいちゃんのために元気になることだけ考えてたら良いんだ」
「にいちゃんのため?」
「そう」
「うん!分かった!ぼく、頑張って元気になる!」
「良い子だな!」
よしよしと撫でると和成くんは嬉しそうに笑いました。
和成くんがお粥を食べたいと言うので、ついでに2人分作ります。
そう言えば、昨日は夕飯食べなかったな、と思い出したひらなりくん。
お腹も空かないのですっかり忘れていました。
「和の好きなみそ粥だぞ?食べられるだけ食べたら良いからな」
「わぁ!」
いただきます!と嬉しそうに食べる和成くん。
この様子なら、休み明けには登校できそうだと安心しました。
最初のコメントを投稿しよう!