9844人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁ……?!」
結局するのね!! と口答えしようと思ったら、強引に頬を掴まれて振り返され、強く唇が重なった。
もう一度重なった嬉しさと、彼の思い通りにされている悔しさで心中は複雑だけど、求められた喜びで身体は素直に言うことを聞き、うっとりと瞼を閉じてしまう。
一度強く重なると、あとは優しく何度も角度を変えながら重なりが続く。
強張った肩も脱力感の方が勝ち、彼の身体に寄り添い甘え始めた。
「んっ……」
唇の僅かな隙間から甘い声が出ると、高柳は私の身体を自分の方に向け、腕を背中に回してしっかりと引き寄せた。
引き寄せられれば自然と腕は伸びて、彼の首に両腕を回す。
もうお互いの動きに慣れているからこそ、私は彼の次の行動をわかっていた。
最初のコメントを投稿しよう!