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たしかに身体は散々求められた結果、痛みは残っている。
それでも、満たされた想いの方が強く、あんなに私を求めてくれたことが幸せで堪らないという感情も強くあった。
「私も……まぁ、よかったかしら……ね……」
不満を口にしようと思ったけれど、昨夜のことを思い出すと身体が痛みよりも火照りの方が強くなり、顔にも熱が集まってくる。
自分では見られないところも、彼には隅々まで見られたはずだ。
そんなことを考えると、顔どころか身体中にも熱が集中して汗まで掻いてしまいそう……と思っていた時だった。
「……そう、それはよかった。もう嫌だと言われたら、どうしようかと思っていたところだ」
寝息しか聞こえてこなかったところから突然声が聞こえてきて、私は「きゃぁ!」と声を上げてしまうくらい驚いた。
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