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結局。
そのまま、ちゃっぷ〜んとお風呂に入ってます。
わかりますか!恥ずかしいですよね!そうですよ!恥ずかしいですよ!
昨日から毛細血管の全てが拡張してますよ。血で血を洗ってますよ(それは違うよーな)
恥ずかしいのでお風呂には入浴剤を投入。
いちごみるくの泡風呂です。
かすかにピンク色で、白いシャボンがふわふわしてます。
桜月さんのおうちのバスルームは1LDKにしては大きいのです。ファミリー向けの賃貸マンションの中にあるシングルタイプだからだそうです。身長の高い彼にはありがたい造りです。
オフホワイトのバスルーム、横に広いバスタブの中、足の間に挟まって入浴タイムです。
「お風呂ひよことか入れる勢いだよね、早織ちゃん」
「あ、あははは////」
入浴剤を持ち込んだのは私です。
「い、入れませんよ」
「お風呂キャンドルとかどう?」
ちゃぷちゃぷ。
「あるんですか?」
「いや、俺は持ってない。でもあったら素敵かもな、と思っただけ」
「……(桜月さんはロマンティストだなあ)」
おちゃらけがちな私にムード作りとかしてくれるもんね……
はっ!それは!つまり!経験値か!
ならば!なぜ!こんな私を選んだのか!
蓼食う虫も好き好きという、素晴らしい日本語があってですね、桜月さん!!
「ど」
「ど?なに?」
「どうして私なのかなあって思うんです」
「なにが?」
ちゃぷちゃぷ。
「だって、桜月さん……とても綺麗……脱いでも綺麗ですよ……」
桜月さんは苦笑した。
「ありがとう」
(大人発言で返された!)
「でもね、君は謙遜が多いね。
君は透明感があって、笑顔が無邪気で、顔立ちが可愛くて、この細身の腰……とてもセクシーなんだよ」
そう耳元で私は囁かれた。
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