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「いいの……?」
「……んっ……」
「……いいのか?」
「……聞いちゃだめ……」
「聞くよ」
「いいに決まってるからだめぇ……」
「そうか。でも聞く」
桜月さんは頑固だった。
脱衣室で繰り返されるキス。かわし続けるキスに愛撫。
湯船で火照った身体は昨夜からのことで更に力が入らなくなっている。
理性というものがあったならば、きっとこんな恥ずかしいことをしていられない。
「ベッドに逆戻りだ」
桜月さんは私を抱き上げたまま歩き出す。
くびにしがみついたまま、私は頬をすり寄せた。
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