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もう、頭の中で、カラムーチョ……いつカラムーチョを出すか、
いっそ、カラムーチョを出さないでおくべきか
でも、ご飯もご馳走になり、お泊まりをする……すなわち、一宿一飯の恩義として、やはり、カラムーチョを召し上がっていただきたい。
(だって、私、カラムーチョが大好きなんだもの)
何が好き?って問われたら、たしかにケーキも好きだし、かわいいワンプレートランチやステキなディナーも楽しい。
でも、私は、ふとした瞬間、空を見上げて、とりとめもないことを考えながら食べるカラムーチョがたまらなく好き。
辛さの中に甘み、そして、指先が橙色に染まっていく感じ
それからさわったときの心地よい粉っぽさと少し滑りやすくなる手先。指先をペロリと舐めるときの幸福感。
お店でカラムーチョを見たとき(ああ、桜月さんとカラムーチョ食べたいなあ)と思ったのだ。
1人では食べきれない、憧れの大袋。
特大カラムーチョの、さくさくしたカサカサとした音。カバンの中には着替えの上にカラムーチョがのっている。
(お願い!桜月さん!カラムーチョを好きでいて!)
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