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第3章 コロッケうどんの女
「玉姫ちゃん…、いい?させて?」
ホテルの部屋に入るなり、その男の子は背後から両腕でいきなり抱きすくめてきた。まあ、抵抗もせず承知の上でここまでついて来たわけだし。この子とは前回一度してるから別に今更って気がしなくもない。と内心で思ってるのを見透かすようにちょっと強気に言葉を重ねてくる。
「まさか、ここまで来ておいて嫌とかないよな?一緒に来たってことは勿論玉姫もやる気なんだろ?こないだすごかったよ…、びくびくのけぞっていっちゃってさ。あぁ、思い出すと。…もう」
喉に掠れた甘い声で耳許に息を吹きかけるな。身体の変なところがぞくっと反応してしまう。発情した牡犬のように腰を動かして服を着たままの前の部分を熱く火照らせ、ごりごりと強くわたしの後ろに擦りつけてくる。前に回してきた両手のひらが服の上からがっしりと胸を鷲掴み、熱っぽく揉んだ。
わたしがため息をつき、身を捩らせたのを見て取りますます態度が大きくなった。更に押し付けがましく言い募る。
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