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亘の指を食んでいる感触が気持ちいい。肛門に力を入れるとキュウっと奥が締まる感覚がして、射精したばかりなのに前が反応する。
「有も欲しい?」
亘の声が欲望で濡れている。有は素直に頷いた。早く彼のものが欲しかった。
亘の指が積極的に動き出す。なかを慣らすように慎重さを保ちながらも大胆に。時間をかけて指が増やされていく。
「有、入れるよ」
そう声をかけられたときには、有の内部はローションでとろとろに溶かされ、四本の指で充分に解されていた。もっと質量のある物を求めて、そこは貪欲に蠢いている。
有がこくこくと頷くと、亘の指が退いた。
ピリっとスキンの個装を破る音がして、有の鼓動は速くなった。もうすぐ入ってくる、と期待でそこが収縮するのがわかる。
ほどなくして、熱い肉が蕾に触れ、数度擦られ、くぷりと粘るような音を立てて、中に入ってくる。
「ん――うぅんあ……」
嵩のある部分が通過するときは、さすがに圧迫感がある。
「ゆう」
優しく声をかけられ、有は亘に微笑んだ。
「わたる、すき」
言ったとたん、亘のものが一息に奥まで挿入される。
「俺もすきだ。すきでたまらない」
つながったまま、ぎゅっと抱きしめられる。
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