divergence

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 亘の話についていけなくなった。有は自分が何を願ったかなんて、亘に教えた覚えがなかった。なんで亘は、ありもしないことを、さもあったように話すのだろう。――傷ついたような、淋しそうな顔をするのだろう。 「あーやばい。あと十分で行かないと」  亘が寝室に向かって走り出した。
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