10人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
怪盗vs.警察 ×2
夜中の真っ暗な美術館。
その中を一人の少女がドレスと髪を揺らしながら歩いていた。右手に真っ赤な宝石を持っている。
急にパアッっと辺りが明るくなった。
「あっ!いたぞっ!」
明かりの元は一人の警察官だった。
その声を聞き、後ろから更に数人集まってきた。
警察官の中から、リーダーらしき人物が先頭になり、叫んだ。
「今日こそ捕まえてやるっ!怪盗R!」
怪盗Rと呼ばれた少女は、うっすらと微笑みながら
「あら、バレちゃった。でも今日も捕まえられないと思うよ~」
と、余裕綽々に答えた。
怪盗Rと反対に、興奮ぎみに叫ぶ。
「この、近瀬 瑛人が今日、必ず捕まえてやるっ!」
「あー、はいはい。頑張ってくださーい。」
「このっ馬鹿にしやがって!!おふざけはこのくらいだっ 怪盗係特殊部隊っ!行けっっ」
その掛け声と同時に、警察官たちが少女へ向かって飛びかかってくる。
「おおー楽勝楽勝ー。」
少女はニヤリと笑い……
最初のコメントを投稿しよう!