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翌日、冬子のスマホに、昨日応募したカフェから電話がかかってきた。
早速面接の日時のお知らせだ。
早っ!と冬子は思ったが、電話を切るとなんだかやる気がむくむくと湧いてきた。
早速、冬子は『すだれ』のエプロンと三角巾を外し、自転車に乗って駅前まで写真を撮りに走った。履歴書用の写真だ。
駅前のスーパーの脇に証明写真ボックスがあったはず。
冬子は、おそるおそるボックスに入り、目の前の機械に指示されるがままに操作し、写真を撮った。
証明写真機の機能に、美肌仕上げ機能があるとは驚いた。そして、何故同じ顔の写真が何枚もくっ付いて出てくるのか。
一体何件、何社の面接を受けるのよと、冬子は、出てきた写真の多さと値段の高さにも驚いた。
そして冬子は、スーパーの文具売場で履歴書を買って帰った。
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