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室「いやぁ~雪乃ちゃんは可愛いなぁ~」
風吹「室さん。いつもありがとうございます」
室「何言ってるんだよ。雪乃ちゃんの為なら、毎日来ちゃうよぉ」
風吹「うれしいぃ! 」
室「もうそろそろ、教えてくれてもいいんじゃないの。雪乃ちゃんの事」
風吹「私の事ですか? 」
室「そう。本名とか、どこ出身とか」
風吹「出身は茨城ですよ」
室「そんな茨城の人が、どうして東京で、こんな所で働いているの? 」
風吹「え・・・それは・・・」
室「もしかして・・・」
風吹「はい? 」
室「元アイドルとか」
風吹「え? 」
室「17歳でオーディションを受けるも合格はするが、同期にとんでもないエースがいた。それで、ずっと裏方に回ることになってしまう。でも彼女は諦めなかった。そしてセンターという頂きをこの手につかんだのである」
風吹「フフフ。そんな偉大な人が、なんでこんな所にいるの? 」
室「それは、卒業して目標を失った彼女は何も手がつかなかった。でもこんな事ではいけないと思い、色んなものを模索した。そして今ここで、もう一度センターという頂きを目指している」
風吹「ここで! 」
室「そう、ヘブンていう雑誌の1位になるんだよ! 俺も応援、いや、追っかけるから」
風吹「じゃあ、私、センター目指します! って、ハハハハハ」
室「ハハハハハ」
と笑いながら、私の過去をみんな色々、想像するんだなぁと思った。でもきっと犯罪者だとは思わないだろう。そうだと分かったら、近づかないだろうし。
と冷静に思いながら、私はなんでこんな事しているだろうと思った。
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