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9月のある日。
聖人は、友人たちと、ボイスチェンジャーで声を変えて声明を録音していた。
それは、食品会社に対して、本社の放火、青酸入り菓子のばらまき、社長誘拐の脅迫声明であった。
私は耳を疑った。
その時、聖人は外に出て来たので隠れようとしたが見つかってしまった。
聖人「史華、聞いていたのかぁ? 」
史華「・・・・」
聖人「これは、制裁だ! 世の中は、生まれた場所、人種、出身校、貧乏人、自分と違う人、そんなもので差別をする。俺が部落出身だからと言って、切り捨てる奴を許しはしない! 」
史華「でも聖人・・・」
聖人「おまえはそれがおかしいと思うかぁ! なぁ! どうなんだよぉ! 」
聖人は史華の両肩を強く掴み、ゆすった。
史華「痛い! 痛い! 分かった、分かったから! 」
史華が叫んだ事で、聖人は我に戻り、史華を離した。
聖人「分かったんなら、俺に協力しろぉ! 」
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