番外編2|〔ΦЯヵ、οΦΦξ″〕《タロウ、再び》

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「王子…気付いていたんですか…イサーチェさんが、歳の差を気にしていた事…」 「もちろんだ、愛した女性の事だからな…」 「王子!!!」 「な、なんだ?いきなり大声を出して?」 「年齢の事なら、任せて下さい。必ず僕がイサーチェさんを説得して、笑顔で王子のお嫁さんになるようにしてみますよ。」 「そうか、タロウがそう言うのなら任せよう。イサーチェの事を頼んだぞ。」 「はい、責任を持って。 それから、一応、もしお城に王子が居なかった時の為に、手紙を書いて来たので渡しておきますね。」 僕は鞄から、ミウに書き直して貰った手紙を出すと、王子に手渡した。 ラウクン王子は、すぐに目を通し、読み終わると「フフフ」と、笑みを浮かべた。そして、 「ミウも幸せそうで、なによりだ。タロウ、イサーチェ共々、ミウの事も頼んだぞ。」 僕は、王子が何を言っているのかわからなかった。手紙には、イサーチェの近況や僕の所に来た理由、すぐに帰れない事などを書いたはずだった。 しかし、後でわかった事なのだが、手紙の終わりに、ミウが王子や家族、友達に向けて、メッセージを付け加えていたのだ。     
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