第四章〔1000人の勇者!?〕

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そればかりか、荷台に置いてある箱の文字まで読めるようになっていたのだ。 そういえば、さっきミウが、ハンバーガーを食べた時の事を思い出した。 「私たちは、その国の物を食べると、その国の言葉を喋れるようになるの。」 つまり、それは僕にも当てはまる事だったのだ、どうやら、この国の物を食べると、見たもの、聞いたものが、脳内で勝手に変換されて、理解出来たりする仕組みらしい。 会話も、日本語で喋っているつもりでも、相手には、この国の言葉に、この国の言葉は日本語に聞こえるのだ。 会話がわかるようになると余裕が出来たのか、僕は、荷台にある荷物を見始めた。野菜や果物だけでなく、日用品や米俵らしき物まで積んでいた。 馬車の荷物に揺られながら進んでいると、何本か小さな橋のような物を渡った。 しかし、川のような跡はあるが、水はまったく無かった。 すると突然馬車が止まり、おじいさんが振り向いた。 「嬢ちゃん方、これを口に着けなさい。」 そういってハンカチみたいな布を差し出した。 「ミウ?これは何?」 僕は小声でミウに聞いた。するとミウは、 「これから、あの赤い毒水の湖の近くを通るの、臭いだけでも危険だから、みんなここを通る時は口を塞ぐの。」 「臭いだけでも危険」という言葉に、僕は恐怖を感じた。     
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