番外編2|〔ΦЯヵ、οΦΦξ″〕《タロウ、再び》

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それを聞いたセオシルは、姿勢を正したまま、 「いえ!自分の方こそ、王子に悪ふざけのような事を行い、大変申し訳ありませんでした!! 罰は受けます。何なりとお申し付け下さい!!」 すると、王子は「ニヤリ」と笑い、 「ほう…いい心掛けだ。それでは申し付ける。仮にも王子であるこの私を騙したのだからな。厳しい罰を与えてやる。」 それを聞いた僕は、 「そ、そんな、王子!セオシルは、ただ王子の事を思って…」 するとラウクン王子は、僕の言葉を遮り、 「タロウは、黙っていろ! いいか、セオシル。ここに居る不審者タロウを、出来る限り精一杯もてなせ!この私の弟と思ってな!失礼があってはならんぞ。わかったな!」 すると、いままで顔の表情がひきつっていたセオシルは、一気に笑顔になり、「ビシッ」と敬礼すると、 「ハイ!かしこまりました!その罰!このセオシル、この命に替えましてもまっとうさせて頂きます。」 そう言い残すと、セオシルは王子の部屋を後にした。 セオシルが居なくなると、僕はゆっくりと立ち上り、体に巻いてあったロープを自分でほどいた。 そして王子に深々と頭を下げた。 「王子…ビックリさせて、申し訳ありません…」 「な~に、いい刺激になったよ。     
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