番外編2|〔ΦЯヵ、οΦΦξ″〕《タロウ、再び》

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そのメッセージとは「私、ミウは今、タロウの家族と一緒に、幸せに暮らしてます。わがままを許してくれた、お父さん、お母さん、本当にありがとう。ラウクン王子、本当にお世話になりました。ナカリーやチェスハにも、私は幸せに暮らしていると伝えておいて下さい。」 という一文だった。 ラウクン王子は手紙を元のように折り畳み、机の引出しにしまうと、 「ところでタロウよ、せっかく来たんだ、ゆっくりして行ってくれ。 そうだ!歓迎会をやろう!スラインやエミナーも呼び寄せようではないか。」 「い、いやいや。ちょ、ちょっと待って下さい。 実は、すぐに帰らないといけないんですよ。行かないといけない所があって…」 実はこの時、僕は結構焦っていた。 この国に来てから、正確な時間はわからなかったが、たぶん2時間位は経っているはずだ。 僕の世界ではどのくらいの時間が経っているのかは、まったくわからなかったのだ。 王子は僕の焦りがわかったのか残念そうに、 「なんだ…そうなのか?そういえば、今日はキチンとした服装をしているな。タロウの国のパーティーにでも出るのか?」 「ははは、違います…そんな良いもんじゃないですよ。毎日学校に勉強をしに… え~っと、お城で言うところの『訓練』かな?」 「ほう…タロウほどの強さでも毎日訓練か、私らも見習わないとな。 それでは、あまり引き留めておくのも申し訳ない。 でも、少しだけ待っててもらえるか? イサーチェに手紙を書きたい。」     
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