第四章〔1000人の勇者!?〕

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第四章〔1000人の勇者!?〕

〔「ただの太郎」でも、この世界を救えますか?〕 第4話〔1000人の勇者!?〕 「ようこそ、私達の世界「ユーリセンチ王国へ。」 僕たちが居たのは、小高い岩山の中腹だった。 僕は初めて見る景色に興奮したのか、地面に足が着いてないみたいだ。気を抜けば飛んでいってしまうんじゃないかというぐらいだった。 そんな僕の手を取り、ミウは1つの山を指差し、 「ちょうどあの山の向こうに、私が住んでる街があるの。」 僕はぐるりと回りを見渡したが、湖らしき物は見当たらなかった。 どうやらここは、湖の中の国らしい。 僕たちは山を降り、道らしき所を歩いていた。 すると、後ろから馬車がやって来て、なにやらミウとおじいさんが話をしていた。 横で聞き耳を立てていたのだが、初めて聞く言葉で、たぶんこの世界の言語なのであろうと理解した。 馬車のおじいさんは、ミウと話ながらも、チラチラと僕の方を見ていた。 それもそのはずである。この世界にくれば、この世界用に変わるだろうと思っていた服装が、何も変わらず、Gパンにトレーナー、そして革ジャンだったのだ。 ちなみに、この革ジャンも父さんの形見だ。 するとミウは、僕に近づいて来て、 「街まで乗せてくれるって。」     
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