プロローグ

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プロローグ

* * * 今は昔。 国中が宝石で溢れているこの国、【ジェム・スロリワータ】にはイセカイから来たという勇者と大魔王が共存していた。 勇者は国民の安全を守る為に、自主的にモンスターと戦った。 国中に湧き出るモンスター達。 彼らは勇者によって、片っ端から倒されていったのである。 だが、勇者は刺客(アサシン)に暗殺されてしまった。 “依頼者”は未だ分からずじまいである。 『勇者を自分以外の奴が殺した』という事に大層怒った大魔王は、勇者を殺した刺客探しの旅に出た。 という訳で、勇者と大魔王が一度にこの国から居なくなったのである。 もし国を支配していた大魔王が居ない事が国民にバレたら、国中が混乱の波に呑まれるだろう。 という訳で、国王自ら大魔王(仮)&勇者探しをしているのであーる。 * * * 「え、この本面白ーい。ん?でも題名が読めない…というか、題名がかいてない!」 図書館で新刊漁りをしていたこの少女。 名は神崎(かんざき) 穂乃香(ほのか)という。 彼女が手に取ったこの本が、彼女にたくさんのストレスを与えたとか、与えなかったとか、、
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