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「ワタシニハメガナインダ。セイカクニハ、アルケドキノウシテイナイトイウホウガタダシイケドネ」
なるほど。本当に僕が見えていなかったのか。僕が近くに来たことが分かったってことは、音かなにかで探知はできるみたいだ。
「そう言えばなんで街のロボット達はみんな新品なの?」
「コノマチニハ、ロボットノセイサントシュウリヲスルコウジョウガアルンダ」
工場?歩いている時に見かけた街の中心にある塔みたいなやつか。次はそこへ行ってみようか。
「それって、人間がやっているの?それともやっぱりロボットなの?」
「ワカラナイ。ワタシハコンナメダカラ、コウジョウニイケナインダ」
そうか。修理したくてもそこまで行けないのか。それはさすがに可哀想に思う。その工場にも行きたいし、とりあえずそこまで連れて行ってやろうか。特に不都合もない。
「そこまで一緒に行かない?興味あるし」
「エンリョスル。モウ、イッショウニンゲンノカオナンテミタクナイカラネ。キミモロボットナラワカルダロウ?」
まるで、普通の会話のようにそんなことを言い出した。
僕からしたら恐ろしいったらありゃしない。嫌いと公言しているようなものだ。幸い、僕のことをロボットと勘違いしているようだった。
人間とバレたら速、殺されるレベルだ。殺す手段があるのか、僕は知らないけど。
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