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そしてブランチすべくインスタントラーメンの麺だけ食べて、汁を残した。その残った汁を使って、今朝炊き上げる予定だった生米を入れて、晩ご飯をリゾットにしようと計画を立てる。
ここではじめて風呂に水を溜めたり、大鍋に水を入れて飲み水の確保をした。
適度な湿度もあり、水分補給をきちんとしながら停電の復旧を待った。
ラジオを聴いても札幌近郊や震源地の情報ばかりで、地元の情報はさっぱりだった。
冷蔵庫の保冷時間を考えていたら、相方からふたたび電話がある。
発電機を動かすのにガソリンを買いに行って、明るいうちに設置したらいいとの指示に、嫌々ハンドルを握りしめながら車を運転して、ガソリンスタンドに向かった。
どうして嫌々なのか――だって停電中って信号機がついていない。いつも以上に注意しながら運転するのって、精神的な負担が半端ない。
ガソリンスタンドに行くまでに、一か所だけお巡りさんが交通整理をしていた。人手が足りないからそうなってしまうのだろうなと思っていたら、年輩のおじさんが自転車で目の前を走行。
いつ曲がるのか分からない状況に、車よりも危ないことが分かった。雪道で自転車走行されるのと同じくらいに危険。足がないのは分かるけど、こういうときは歩道を走ってほしいと思った。
いきつけのガソリンスタンドに向かうまでに、他のスタンドの様子を見てみたら、揃って閉店していた。もしかしたら午前中まで営業していた可能性があるなと考えつつ、いつものところに行ったら、やっぱり閉店していた。
しょうがないので、すぐ傍にあるホームセンターに向かってガソリンを6リットルだけ購入(全部買い占めることはしなかった。絶対に他の人も使うであろう)
帰宅して購入したガソリンを使う前に、除雪機に入れっぱなしになっているガソリンを抜き、発電機に数リットルだけ投入してみた。娘の手により発電機を動かしてもらい(レバー引いたりするのが結構力仕事だったりする)試運転が成功したのを確認。
延長コードを自宅に引き入れ、そこから更に延長コードを足して、冷蔵庫とテレビ、スマホの電源を確保する。
予想通りに冷蔵庫の電源を入れた途端に、他の電源が落ちた。冷蔵庫のモーターのフル稼働は、電力をかなり消費するせいだった。しかしこれのお蔭で、停電が復旧したときにはいつも通りの感じだったので、ボイラーなどの起動に支障が出なかったのが大きい。
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