魔女との遭遇

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 再び話を戻そう。  お分かりいただけただろうか。前ページにある写真――。  猫なら、持ち手のモフモフした部分の毛繕いを始めるだろう。尚史の持ち物は意外とモフってる物が多いので、実家にいる時は結構苦労していた。鳥の羽根をあしらっているものなら、命がけで守らなきゃならなかった。いや大変! 「このもふもふは絶対に渡さないぞ。背後からスナイパーのように足音を立てずに狙っても、無駄なんだからな」 「ぽっくんの好きなモフモフが動いてるにゃ。それしか見えないし、何を言ってるか理解できにゃいから、隙を見てヤってやるにゃ」←鳴かない裕次郎の心の声  そんなやり取りを思いしながら、この写真を撮った。  歯がゆい年頃の小春氏、金属の部分をかじってます。しかもカメラ目線!  悪いことをしている自覚はある。これやって何度も叱られているので。それなのに同じことを繰り返すのは、結局のところ構ってほしい気持ちに通じていると想像した(  ̄- ̄ )オ、オウ  犬は100語くらい言葉を覚えるらしい。躾の際には短いコマンドを使って、色々覚えさせると知ったので、叱る時は「駄目っ!」や「めっ!」と大きな声を張り上げていた。  しかし教育的な指導に熱が入った娘は、松岡修造並のウザさを醸し出しながら――。 「まっ!!」  とリビングに響く怒鳴り声を言い放ち、尚史と小春を恐怖のどん底につき落としたことがありんす。  娘の失言は、これからも続くだろう(-∧-)合掌・・・。
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