5ヶ月目突入!

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 本日の出来事。  仕事が終わり、疲れた体を引きずって散歩に出かける。  仕事に出ている間はケージにいる状態でいたので、小春は張り切ってスキップをするように歩いていた。  自宅から1キロくらい歩いた先で突然引っ張っていた手綱が重くなったのでどうしたのかと振り返ったら、歩道のど真ん中で気張っていた。 (もうちょっと端っこで、脱糞すればいいのに……)  半ば諦めてその状況を見守り、終わった頃合いでもっていたトートバッグからビニール袋を取り出した。  ビニール袋の中にはポリ袋が数枚入っている。それを取り出そうとした矢先に、びゅーっと北風が目の前を吹き抜けていった。まさに絶妙なタイミングである。 「うんちょすぶくろぉおぉっ!!」←びば絶叫☆  思わず叫んでしまった、叫ばずにはいられなかった。だってそのビニール袋がないと、うんちょすがとれないんだもん! 自宅へ帰るのに素手で持って、1キロもその状態で歩きたくない。 「誰も踏みませんように!」  なぁんていうおまじないらしきものをマッハでかけて、〇〇組の敷地内に飛んで行ったビニール袋を追いかける。あ、危ない組事務所じゃないです。土木関係のよくある〇〇組ってところでっせ。  堂々と不法侵入という名のお邪魔をしながら、必死こいてビニール袋を追いかけるいい大人と一匹の子犬。  恋人との最期の別れを惜しむ感じで、思いっきり絶叫したのが怖かったのか、小春の足取りが非常に重く、ビニール袋になかなか手が届かない。 「イクな、駄目だったら! あっ、もぅちょっと! ソイヤッ!」 (漢字の変換が面倒だったので、あえてそのまま使うw)  このときの小春は傍から見たら、白鳥の湖を踊るバレリーナに連れられた子犬になっていたと推測する。いやぁ踊るように足を跳ね上げながら手を伸ばし、超絶苦労してビニール袋をキャッチしましたよ。  まさに「獲ったどー!」という気持ちでした、ええ。  この時点で自宅に帰ってからする予定だった家事へのエネルギーが消費されたせいで、帰宅後バタンキューの上に予定よりも1時間超過して昼寝してしまったのはかなり痛かった(晩ご飯の支度、どーすんだよ状態)
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