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かくして日本100%出資のブレイブナイト・パイロット開発養成機関であるイザナギ学園、イザナミ学園が設立、それぞれ大西洋、太平洋上の「上空」に科学と魔導を駆使して作り上げられた空中浮遊島上におかれた。これによって戦後の世界の方向性は一応の落ち着きをみせ、しばらくは平和が続くと思われた。しかし、各国は日本の不気味なまでの気前の良さに、ある想像を掻き立てられていた。「黒騎士が逃げ込んだ先は日本なのではないか」と言うものである。であるならば、あの稼働時間の秘密を日本が握っているかもしれない。日本と世界は諜報戦の様相を呈し、表面上は平和が続くこととなった。
当の黒騎士は各国の予想の通り、日本に潜伏していた。エンマヌエル・フェリクスとルイン。この二人こそが世界が指し求める黒騎士の正体である。記憶をなくした少年エンマと精霊ルイン。ルインが黒い鎧へと姿を変え、それを纏ったエンマこそが黒騎士であった。
5年後、世界が落ち着きを取り戻して間もない頃、太平洋上に浮かぶイザナミ学園に新たな聖遺物持ち込まれたとの情報を得たエンマとルインはイザナミ学園に潜入。女子高であるイザナミ学園の生徒から情報を集めるため、エルは女装して潜入。精霊であるルインは魔導的罠を感知できるため裏側から潜入。
エルはそこで学園のブレイブナイトランキング一位であるセシリア・セルシウスと出会う。女装のクオリティが高く、潜入中のためにばれない様に控えめな態度を取ったところ、エンマはセシリアに気に入られてしまう。しかし、「見ない顔ですね」と言われ、とっさに新入生と偽ったところ、学園内を案内すると言われるが、目的の聖遺物にたどり着けはしないと考えたエンマはこの誘いを辞退。しかしそれにセシリアの親衛隊が激怒、隊長のエレナ・アンゲリーナヴナ・ロマノフに魔法剣で切りかかられ逃亡。しかし、高いカリスマを誇るセシリアの影響力は凄まじく、セシリア本人が何も言わないまま、気が付いたらほぼ全校生徒に追われることになっていた。そしてあえなく捕縛。その際、変声機とかつらを落とし、女装もばれる。そして学園長室に連行される。
そこには学園長であるケンジ・クサカベ(草壁剣示)と側近の教師カレンがいた。エンマとルインの正体を知るクサカベに聖遺物について教える代わりに二人で学園へ入学しないかと勧められる。そこに現れたルインがエンマに勧め、二人は承諾。
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