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だがこの方法は、かなり、リスキーだ。
嫌な記憶をもう1度繰り返すようなものなのだから。
これでは、嫌な記憶を忘れたいのか、思い出したいのか
分からなくなってしまいそうだが、
道隆には問題なかった。
自分は、感傷に浸る無駄さは、持ち合わせていないと
自負していたからだ。
そして、この雪だ。
2年待った雪。1番印象深かった雪。
雪のおかげで、もやもやしていた記憶が甦った。
後は、上書きするだけだ。
そうだな、まぬけな宇宙人との出会いが、
雪の日だったと、新しく記憶を・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・記憶を・・・・・
記憶・・・できない?なんで??
いつもは軽々とやっていた記憶の上書きが、
今日に限って出来ないなんて。
道隆は、あせりを感じた。
なぜ出来ないのか?
あんな苦しみは2度とご免なのに。
あせりの最中、道隆の脳裏に、母との記憶が押し寄せてきた。
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