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その日の夜、私はまた夢を見た。
狭い道を何かから逃げる夢。しかし、少し内容は違っていた。
昨日聞いた時の声は、どちらかといえば女性のような声だった。けれども今回は、どちらかといえば男性のような声。そして夢から覚める直前、謎の言葉が聞き取れたのである。
不気味な声は、このように言っていた。
『 テンドウ ウラミチ ヲ ユルスナ 』
目覚めてすぐ、恐怖で心臓が早鐘のようになっているのもそのままに謎の言葉を調べた。
まず、テンドウとは何なのか。『天童』だとすれば、この意味は【仏教の守護神や天人などが子供の姿になって人間界に現れたもの】だと書かれている。
そして『天道』は【自然に定まっている道理、または天体が運行する道】などと書かれている。
他にも『テンドウ』の単語について色々と調べてみた。後に続く『ウラミチ』という単語を踏まえつつ私が思ったのは『天道 裏道を赦すな』ではなかろうか、と。
つまり自然の道理から外れた事、あるいは者などを赦すなという事。勿論、他の異なる意味かもしれないが。
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