1.雨垂れ石を穿つ

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朝から決意も新たにフムフム頷いていると、 突然ドアが開いた。 「おはよう、レイラちゃん」 「あ、壮志さん…、おはようございます。 でも、あの、次回からはノックしてくださいね」 「えっ、俺、ノックしたよ? もしかして聞こえなかったかな?」 「はい、聞こえませんでしたよ」 ちなみに私の部屋への来訪者は初めてで、 これがファースト・ノックだったりする。 ドアを半開きにしたまま、 壮志さんは再びノックを試みた。
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