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意思と体
「…納骨場?」
葬儀屋なのか?ここは。
「…入りたくないが、入るしかないんだろうな。」
ガチャ。
「失礼するぞ。」
くだらないことを言い気を紛らわせる。
「うわぁ…。」
部屋の中には台車が置いてある。その中には燃え朽ちた人間の骨が横たわっていた。
「…ん?頭蓋骨は無いのか?」
なぜそんなことが気になったのかは分からない。
「どうでもいいか。」
台車の向こう側には小さな黒板がある。何か、書いてあるようだ。
「…俺の、名前?」
夕萩 日暮。俺の名前だった。
「…あー、そういうやつね…そーいう…。」
ビビりまくる俺。
「あはは…。」
黒板の字から目をそらすと、何やら細長い棒を見つけた。
「…菜箸か?」
そして、その菜箸の近くになにかが書いてある。
『お骨あげにはこの菜箸を使う事』
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