第1章

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胡蝶≪こちょう≫の悪夢  荘子の内編,外編は、 私が繰り返して何度も何度も読んでいる愛読書だ。  荘子の生没年は、 厳密には不明だが、 紀元前三百六十九年 ~ 紀元前二百八十六年と推定されている。 中国戦国時代に宋国に産まれた思想家で、 道教の始祖の一人とされる人物だ。 現在でも、 ほとんどの書店の棚に、 内編……などが陳列されている著名な思想家だ。 荘子の著書と言われる『荘子』≪そうじ≫には、 内篇七篇、 外篇十五篇、 雑篇十一篇がある。  内篇だけが荘子本人作で、 他は弟子や後世の人の作品だと考えられている。  内篇には、 逆説的なレトリックがきらびやかに満ちていから、 読む者を夢幻の世界へと引きずり込むのは間違いないだろう。
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