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儒教が中国の国教となってからも、
老荘思想は中国精神の影に潜み、
儒教が著すモラルに疲れた時、
人々は老荘を思い出した。
特に魏晋南北朝時代において、
政争が激しくなり、
高級官僚が身を保つのは非常に困難であった。
だから、
積極的に政治に関わることを基本とする儒教よりも、
世俗から身を引く老荘思想が広く高級官僚に受け入れられたのだった。
加えて仏教の影響もあり、
老荘思想に基づく哲学的問答を交わす清談が、
南朝貴族の間で流行した。
老荘思想は、
仏教特に禅宗に接近し、
また朱子学にも多大の影響を与えた。
その『荘子』中に『胡蝶の夢』という説話がある。
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