5人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
「ここに行きたいんですけど、場所解りますか?」
「!?」
零が差し出した写真を見た瞬間、
その場から叫び声を上げながら逃げ出て行く。
写真の中身は、
ホテルの一室で、茶髪の女性とターゲットがまさに密会している瞬間を捉えたもの。
☆
天童穂積の到着をコーヒーを飲んでいた朧のインカムに、
零の声が届く。
『朧。
あとは任せた』
作戦通り、
自分の前に現れた穂積に、満面の笑みを浮かべながら優しく声を掛ける。
「天童穂積さんですか?」
自分のフルネームをいきなり呼ばれ、
その場に立ち止まってしまった。
そして、声をする方を振り向くと、自分の事を
一人の男性が見つめていた。
その男の男の恰好は、
ダークブラックのスーツに白シャツに赤いネックタイ。
そして、
スーツと色を合わせたダークブラックの靴。
最初のコメントを投稿しよう!