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「……恭弥君。
ちょっとひどくない?」
急に優しい口調になったゼロが怖くなって、
一歩うしろに下げようとした恭弥は、
思わず下げた足を前に戻す。
「だって、
俺は、
零くんの影だから。
初めから自分には、
感情なんてない。
あるのは、
零くんの心を守る使命だけ。
でも、
君の事は、
同士、
いや、
仲間だと思ってたんだけだなぁ……」
しょぼんと感情がないといま、
言ったばっかりなのに、
寂しそうな顔をするる。
「ゼッゼッ……」
そんなゼロの態度に、
近づき声を掛けようとしたら、
屋上の扉が開き、
誰かが入って来た。
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