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_てんもんだいにこい_
「……なんで? この場所は……」
ひらがなを並び替え、
他の言葉にならないか試していたら、
ある文章が朧の前に広がり、
メモ帳をその場に落としてしまう。
この場所は、
二人の秘密の遊び場で、
二人の逃げ場所。
★ ☆ ☆
「零くん。
本当に、
あの二人に、
お別れ言わなくてよかったの? 友達なんでしょ? 折角、
零くんに会いにきてくれたのに」
「……」
零の部屋の前で、
零に向かって語り掛ける雪見。
しかし、
会話は、
一方通行で、
零からは、
返事は返ってこない。
「……零くん。
二人が亡くなったのは、
私も寂しい。
けどね、
零くんは、
前に進まなちゃダメ。
そうしないと、
二人も安心できないよ」
すると、
中から声が聞えてきた。
けれど、
何か様子がおかしい。
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