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「あり得ると思うよ。
あの日、
恭弥君にあの人たち、
散々、
嫌味言われてるから」
「ゼロさん!?」
屋上に響く、
恭弥の叫び声。
「恭弥君、
本当の事でしょ? あの日、
君は、
零くんを守る為に、
子供ながら教師と教頭に歯向かった」
「……あの日は、
必死だったんです」
「いいんじゃない? 俺は、
好きだよ。
君のそういう所」
ゼロの不気味な笑みに、
恭弥は、
空を見上げる。
(零は、
あんなに純粋なのに、
ゼロさんは、
まるっきり正反対。
もしかして、
あいつの中にも……)
「恭弥君? いま、
俺のこと考えてたでしょ?」
「ドキ!?」
心を読まれ、
一瞬顔色が蒼くなりかける。
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