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ここまで全力疾走してきたのか体力を激しく消耗し、
息もかなり弾んでいた。
「恭弥君大丈夫?」
「はぁぁあちょっと待って下さい」
恭弥は、
雪見の問いかけに呼吸を整えながらどうにか答える。
そして、
大きく深呼吸をして、
頬を軽く叩く。
「雪見さん。
すみません、
もう、
大丈夫です」
「よかった。
でも、
無理したダメだよ。
それはそうと、
恭弥君どうしたの? もしかして、
零くん忘れ物でもした?」
雪見は、
零の名前を恭弥が呼んでいたことには一切触れずに、
零の話題を振る。
零の事を見る、
雪見の様子に恭弥は、
慌てて声を掛ける。
「零は、
忘れ物なんてしてません」
「じゃあ、
なにしにきたの?」
首を傾げる雪見さんの反応は正しい。
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