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それとも褒めてますか? それ?』
電話越しから聴こえてくる恭弥の呆れた声。
「えっ! 僕的には、
最大級の褒め言葉なんだけど」
『……ゼロさん。
そんな冗談を言うために、
自分に連絡してきたんですか?』
電話越しから、
怒りに満ちた声がはっきり聞こえる。
恭弥君とは、
あの日から同士(正確には、
零くんが関わる裏の情報調査の協力者)になって貰った。
本当は、
彼を巻き込むつもりはなかった。
でも、
あの日(零くんが引越しの書類を貰いに来た日)に、
彼自身がしっかり、
零くんに自分の思いを伝え、
その想いにそれまで誰の言葉にも何も言葉すら示さなかった零くんが、
「ありがとう」って言葉を返してくれた。
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